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2013年8月3日土曜日

世界で一番使われるIPhoneのイヤホンEarPodsとMixについて

iPhone5から付属のイヤホンが新しくなりました。実は音楽制作にとっても大きな意味が有るのです。

今更ですが結構聞き込んだので、音楽制作観点から超マニアックなレビューしてみたいと思います。


世界標準の音

まず始めに注目すべき点はiPhoneに付属するイヤホンということです。
現在iPhoneは世界シェア1位の為、今後数年はこのイヤホンが世界で一番使われることでしょう。
iPod touchも合わせますとシェアは圧倒的です。
またつい先日のデータですが、早くもiPhoneの販売台数をiPodが抜くようです。
累計販売台数は「iPod」シリーズが3億7500万台、「iPhone」が3億5,600万台となっており、前々四半期(2013年1〜3月)の両製品の販売台数は「iPhone」が約3,700万台、「iPod」が約600万台となっている事から、数字はまだ発表されておりませんが既に追い抜いていることでしょう。

それでは細部を見ていきます。

解像度

以前のモデルより確実に向上しております。この価格帯では圧倒的です。
億単位の大量生産の恩恵でしょう。
以前SHUREの3万円クラスのモニターイヤホンを使っていたのですが(落としたorz)解像度のみでいうと比較できるぐらいのレベルです。
イヤホンで聴くときは移動中が大半だと思うので、十分な音質だと思います。

低音MAX

かなり低音が出ます。しかし無理矢理ブーストしている印象は受けませんでした。
フラットで聞いていると目立たずに埋もれていたベースラインもくっきり聞こえてきます。
低音好きにはたまらないバランスですね。
しかし世界標準の音がこんなに味付けされていていいんでしょうか…?
作り手側としてはこれは考え物です。もしかすると低音を少し押さえたミックスバランスが流行る可能性も秘めています。意識してMIXする方はいるのではないでしょうか?
少なくとも私はミックスバランスで低音が出過ぎないように注意しています。

定位(PAN)が正確

このイヤホンは左右逆につけると低音がスカスカになります。
あまり気にしない人にはデメリットとなりますが、私としては大歓迎です。
普通は左右の付け間違いは気にしないですよね。しかし作り手としてはちゃんと計算して作っているので、是非正確な定位で聞いてもらいたい。
意識をしたことが無い方がほとんどだと思いますが、人間には利き耳が有ります
普段受話器を当てる耳が利き耳となり、ほとんどの人が利き手と同じ右耳なのです。
それには理由があります。
右耳は言語などを処理する左脳左耳は感覚・イメージなどを処理する右脳と直接繋がっています。しかし脳の言語を処理する機能は左脳にしかありません。つまり利き耳が右の人は言語情報がストレートに左脳に入りますが、利き耳が左の場合、一旦言語情報を右脳に入れ、その後脳梁を通って左脳に入れるという遠回りをしてくるのです。その時間差は100分の1秒、しかしこのわずかな差が脳の処理能力に大きな違いを生み出すのです。
ある実験によると、「利き耳が左の人は、判断力、記憶力、集中力が落ちる」というデータも出たとか。

大事な話は右耳で聞けという言葉もありますが、科学的にも理にかなっているんですね。

では、これを音楽に当てはめてみましょう。
高音は意識しないでも聞こえてきますので、低音を聞き耳の右に持っていくバランスが取れます。
なので右に動きが激しく高音のフレーズを持ってくるとバランスが悪くなってしまうのです。
オーケストラや吹奏楽もそれを意識して高い音が左、低い音が右という配列になっています。
ポップスでストリングスのトップも、左に定位しているものがほとんどです。
※科学的に完全には解明されている訳ではないようですが、数百年の歴史があるオーケストラの配置が物語っていると思います。私はもし逆に配置されたら気持ち悪く聞きづらいです。

付け心地

私にはぴったりでした。カナル型と比較しなければ一番のフィット感です。
流石に600人の耳の形状を計っただけ有ると思います。最近ランニング中にもつけるのですが、汗や湿気にも強いとのことで今のところなんら不具合は有りません。走っているときもずれない!


音漏れ

満員電車の時は気になりますよね。かといって音量下げるとか電車の音に負けてほとんど聞き取れない。
モラルとインプットのせめぎ合い
カナル型ではないのでもちろん漏れますが、以前の物と比べるとかなり改善されています。

残念だった点

スピーカー部分がへこんでいるので耳あかがすこしたまりやすい。そして取れにくい…
Apple的には使い捨ててどんどん買い直してくれって感じでしょうか?
次作では改善に期待。

ショートカットが死ぬほど便利

こちらはiPhone5と単体販売のみに付いてる機能となります。

ここが私が一番気に入っているポイントです。なんと主要なものだけでこれだけあります。
特に音楽制作や演奏に携わる人は、もう一回ギターソロだけ聞きたいとか、歌いだしのとこのフィル何やってたんだ?とか、んっ?今何拍子だった?とかよく有るんです。そんな人にはぴったりの機能。
ポケットに入れたままでほとんど操作できてしまうので、めちゃめちゃ便利です。

機能操作手順
曲やビデオを再生する中央ボタンの1回押し
曲やビデオを一時停止する中央ボタンの1回押し
次の曲やチャプタにスキップ・・中央ボタンの2回押し
現在の曲の頭に戻る・・・中央ボタンの3回押し
前の曲にスキップ・・・中央ボタンの3回押し
早送り・-中央ボタン2回押ししたまま
巻き戻し・・-中央ボタンを3回押ししたまま
電話に出る中央ボタンを1回押す
電話を切る中央ボタンを1回押す
電話を拒否する中央ボタンを2秒間長押し
音量を上げる+ボタンを押す
音量を下げる-ボタンを押す
マイクはボイスメモやiPadガレージバンドのヴォーカル録音にも利用可能。
さらに中央のボタンはカメラのシャッターとしても使えるようです。
ちなみにMacbook Airにさしても電話以外のショートカットが使えました!さすがの親和性。
携帯、PCの連携を考慮しているのは、現状Appleにしか出来ない事です。



まとめ〜ハイコストパフォーマンスな世界標準イヤホン〜

書いているうちにどんどん長くなってしまいましたがw
これだけ語れるだけのイヤホンなんです。
やはりコストパフォーマンスは非常に高いです。持ってない方は単体で買ってもいいと思います。
プロの方でもミックスの最後にラジカセで聞くって人も多いですが、今はラジカセで音楽が聞かれることも少なくなりました。
そんな意味でも音楽制作者はミックスチェック用に一本持っていてもいいでしょう。
バルク品だとさらに安いっぽいです。ちなみに落としたのは↓の旧モデルですorz

以上超マニアックな音楽制作からみたApple EarPods解説でした。
ではまたーヾ[・ω・`●] 

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